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2026.01.23

海の宝石を映した箸 ― 若狭塗箸に宿る、350年の技と美

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毎日の食事に必ずと言っていいほど手にするお箸。
実は、日本国内で生産される塗箸の多くが、福井県小浜市で生まれる伝統工芸「若狭塗」。
江戸時代から受け継がれてきたこの技は、実用の道具でありながら、まるで工芸品のような美しさを宿しています。
今回は、若狭塗箸の歴史と、その奥深い魅力をご紹介します。

海底の美しさを写し取った「若狭塗」

若狭塗の起源は、江戸時代初期・慶長年間。
小浜藩の御用塗師であった松浦三十郎が、若狭湾の海底に広がる美しい景色を図案化したことが始まりと伝えられています。

漆を幾重にも塗り重ねる工程の中で、卵殻や貝殻、松葉などを散りばめ、さらに色漆を重ねていく――。
最後に表面を丹念に研ぎ出すことで、奥行きのある模様が静かに姿を現します。

その輝きは、夜の海にきらめく光や、海底に眠る宝石のよう。
この独特の美しさが、人々を魅了してきました。

藩主も魅了した美へのこだわり

当時の小浜藩主・酒井忠勝は、その完成度の高さに深く感銘を受け、「若狭塗」と名付けて保護したといわれています。
技法の流出を禁じるほど、大切に守られてきた若狭塗。

かつては公家や武家など、限られた人々の調度品でしたが、
堅牢で実用性にも優れていることから、時代とともに日常使いのお箸として親しまれる存在へと広がっていったのです。
 

伝統と現代技術の融合

長い歴史を持つ若狭塗ですが、現代のライフスタイルに合わせて進化も続けられています。長い歴史を持つ若狭塗は、今もなお進化を続けています。

先端には滑り止め加工を施し、麺類や豆類もつかみやすく。さらに、現代の食卓に欠かせない家庭用食洗機にも対応するなど、使いやすさへの工夫が随所に施されています。

伝統美を大切にしながら、日々の暮らしに自然と溶け込む。
それが、若狭塗箸が今も選ばれ続ける理由なのです。
 

九谷色絵×若狭塗箸

47 TREASUREでは、石川県の「九谷焼」と福井県の「若狭塗」、二つの伝統工芸が組み合わさったお箸をお取り扱いしています。

持ち手部分には、九谷焼ならではの九谷五彩(緑・紺青・紫・黄・赤)による色絵が。
中でも人気の「桜」柄は、舞い散る花びらを繊細な筆致で描き、食卓にやさしい華やぎを添えてくれます。そのほか、縁起の良い伝統文様を取り揃えています。

また家庭用食洗機に対応。若狭塗の堅牢な下地とポリエステルウレタン塗装により、水や熱に強く、毎日の使用にも安心。サイズは、男性にも使いやすい黒(23cm)と、女性の手に馴染む赤(21cm)の2種類をご用意しています。

350年以上続く若狭塗の技と、世界に誇る九谷焼の色彩美。
その両方を一膳で楽しめるこのお箸。

ぜひ、日々の食卓に寄り添うお気に入りの一膳を見つけてみてください。


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