2026年の初午は2月1日
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厳しい寒さの中にも、ふとした瞬間に春の気配を感じる頃。
2026年の「初午(はつうま)」は、そんな季節の移ろいを感じるのにぴったりな一日です。
暦を紐解くと、この年の初午は2月1日(日)。
月の始まりである「1日」と、参拝しやすい「日曜日」が重なる、なんとも縁起の良い巡り合わせとなりました。
全国におよそ3万社あるといわれる稲荷神社。
その総本社・伏見稲荷大社をはじめ、各地のお稲荷さんで一年の実りと商売繁盛を願うのが「初午」です。
今回は、この初午という日が持つ由来や、江戸時代に巻き起こった熱狂、
そして運気を体に取り込むための“食”の風習についてご紹介します。
初午とは
2月に入って最初に迎える「午(うま)の日」のこと。
十二支で日付を数えるため、毎年日にちは変わります。
・2025年:2月6日
・2026年:2月1日(日)
・2027年:2月8日
また、2月11日は「初午いなりの日」として記念日にも制定されています。
2026年は、1日にお参り、11日にいなり寿司を味わう―
そんな二度楽しめる年とも言えそうです
なぜお稲荷さんをお祝いするの?
初午の起源は、今からおよそ1300年前。
奈良時代・和銅4年(711年)にさかのぼります。
この年の2月初午の日、京都・稲荷山に神様が降臨したと伝えられています。
これが、伏見稲荷大社のはじまりです。
ここで語り継がれているのが「餅と白鳥」の伝説。
秦氏の祖とされる伊呂具(いろぐ)が、裕福さを誇り餅を的にして矢を放ったところ、餅が白鳥へと姿を変え、山へ飛び去ったといいます。
そして白鳥が舞い降りた場所には、たわわに稲が実った──。
この出来事から「稲が生る=イナリ」と呼ばれるようになり、
五穀豊穣の神様として信仰を集めていきました。
お稲荷さん=狐の神様、ではない?
朱色の鳥居と狐の像。
その印象から「狐が神様」と思われがちですが、実は狐は神様の使い(神使)。
春になると山から里へ下り、田畑を荒らすネズミを退治してくれる狐は、田の神様を守る存在として大切にされてきました。
目には見えない神様の代わりに、目に見える狐を敬う──そんな人々の思いが、今の稲荷神社の風景を形づくっているのです。
運気を食べる!初午の行事食
初午には、神様の恵みを体に取り込むための食文化も残されています。
● いなり寿司
油揚げ(狐の好物)に、稲荷神の恵みであるお米を詰めた定番の一品。
東日本では俵型、西日本では狐の耳に見立てた三角形が主流といわれています。
黄金色の見た目も、どこか金運を連想させますね。
● 初午だんご
養蚕が盛んだった東北や北関東では、蚕の繭に似せた白い団子を供え、豊作と無病息災を願います。
● しもつかれ
栃木県などに伝わる郷土料理。
魚の頭や大豆、野菜、酒粕を煮込んだ滋味深い一品です。
● 畑菜の辛子和え
京都では「畑菜」を食べる風習も。
稲荷神社創建に関わった秦氏の名に由来すると伝えられています。
2026年の初午は、2月1日(日)。1300年前の伝説や、江戸時代の人々の熱狂に思いを馳せながら、地元の氏神様やお近くの稲荷神社に手をあわせてみてはいかがでしょうか。
