DISCOVER JAPAN with Artisan
2025.12.26

予算3,000円で見つける「一生モノ」

 
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伝統工芸品という言葉を聞くと、どこか敷居が高く、「素敵だけれど、自分の暮らしにはまだ早いかも」と感じてしまう方も多いかもしれません。

けれど本来、工芸品は“使われてこそ”輝くもの。
そして、「一生モノ=高価なもの」とは限りません。

数千円という手に取りやすい価格でも、
職人が一つひとつ手仕事で仕上げた品には、量産品にはない温もりがあります。

日々使うほどに手になじみ、少しずつ愛着が育っていく——
そんな時間こそが、「一生モノ」と呼べる理由なのかもしれません。

今回は、予算3,000円以下で迎えられる、
はじめての工芸品にぴったりなアイテムを厳選してご紹介します。

長崎県の波佐見焼

丹心窯が手がける「ロイヤルスクエア」や「ロイヤルフラワー」シリーズ。
この器の特徴は「水晶彫り」という独自の技法。

熊本・天草産の上質な白磁に、職人が手作業で小さな穴を開け、
秘伝の配合で作られた粘土を一つひとつ詰めていく。
それを1300度の高温で二度焼成することで、
詰めた粘土が溶け、ガラス質へと変化します。

その結果生まれるのが、
まるで水晶のような、奥行きある透明感。
日常使いの器でありながら、手に取るたびに技の奥深さを感じさせてくれる一枚です。


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