2月23日は「富士山の日」。暮らしに取り入れる、縁起の良い赤富士
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まだまだ寒さが残りますが、空気が澄み渡り、遠くの山々がきれいに見える季節。
間もなく迎える2月23日は「富士山の日」。
日本の象徴ともいえるこの山に思いを寄せながら、暮らしの中で楽しめる富士山モチーフのアイテムをご紹介します。
2月23日はなぜ富士山の日?
「ふ(2)じ(2)さん(3)」の語呂合わせから生まれた、2月23日。
この時期は一年の中でも空気が澄み、富士山が特に美しく望める季節でもあるのだとか。
静岡県と山梨県では、それぞれ条例でこの日を定め、
富士山の自然や景観、そして信仰や芸術に息づく文化を後世へとつなぐ日としています。
例年この前後には、両県でさまざまな催しが開かれます。
富士山静岡空港では地域の銘品が集まる物産展や体験イベントが行われ、
山梨県の富士山世界遺産センターでは写真コンテストやワークショップなど、
子どもから大人まで楽しめる企画が並ぶみたい。
山を“眺める存在”としてだけでなく、
文化や暮らしと深く結びついた存在として見つめ直す日でもあるのです。
縁起の象徴「赤富士」とは
富士山のなかでも、特に縁起が良いとされるのが「赤富士」。まだ夜明け前の静けさのなか、朝日が差し込み、
山肌が赤く染まる一瞬の現象を指します。
気象条件が揃わなければ見ることができない、まさに特別な光景。
古くから「災厄除け」「商売繁盛」「出世」「長寿」の象徴とされ、
葛飾北斎の『凱風快晴』にも描かれたことで、
吉祥の図柄として広く親しまれてきました。
その力強くもあたたかな赤は、
見る人の心に前向きなエネルギーを届けてくれるようです。
取り入れたい赤富士アイテム
そんな赤富士を、日々の食卓で楽しめるのが
九谷焼と若狭塗の技が融合した夫婦箸です。
石川県で約360年の歴史を重ねてきた九谷焼。
素地に絵付けを施し、何度も窯に入れて焼き重ねることで生まれる、
深みと透明感をあわせ持つ色彩は「ジャパン・クタニ」とも称されます。
一方、福井県小浜市で受け継がれてきた若狭塗は、
漆を幾重にも塗り重ね、研ぎ出すことで模様を浮かび上がらせる技法が特徴。
貝殻や卵殻などをあしらい、丁寧な研磨を重ねる工程は、
静かな根気と熟練の手仕事の結晶です。
異なる土地で育まれた二つの伝統が出会い、
箸先に宿る赤富士が、毎日の食事の時間をそっと彩ります。
お箸と揃えて使いたいのが、九谷焼の箸置き。
わずか約3.8cmほどの小さな世界に、
伝統的な色絵の技法が凝縮されています。
職人が一つひとつ筆を入れ、
釉薬の発色を見極めながら焼き上げる工程。
小さいながらも妥協のないものづくりが息づいています。
箸置きとしてはもちろん、
その愛らしさと存在感から、
季節ごとに集めて楽しむ方も多い人気の品です。
富士山の日は、遠くの山を眺めるだけでなく、
その姿に込められた願いや歴史に思いを馳せる日。
一年の健やかさや、日々の実りを願いながら、
赤富士をそっと食卓に迎えてみませんか。
