色が語る、これからの一年。2026年はハートフェルトピンク

毎年12月に発表される「来年の色」。
今年も2026年を象徴する色が先日発表されました。

選ばれたのは「ハートフェルトピンク」。

やわらかく、あたたかく、
見ているだけで心がふっとほどけるような色合い。

今回は、この色がどんな意味を持ち、なぜ選ばれたのかをご紹介します。

そもそも「来年の色」は誰が決めているの？

「来年の色」を選定しているのは一般社団法人日本流行色協会（JAFCA）。

JAFCAはその年の社会情勢や人々の心理を読み解きながら、
毎年１色「時代の色―メッセージカラー」を発表していて、
今年で１２回目を迎えるのだとか。

これは単なる流行予測ではなく、
その年を生きる私たちに向けたメッセージが込められているんです。

2026年の色は「ハートフェルトピンク」

2026年の色として選ばれたのは、こちら。
● 色名：ハートフェルトピンク（Heartfelt Pink）
●系統色名：ライト・ピンク
●キーワード：心満ちる、幸福感、優しさ
●参考マンセル値： 1.2R8.3/3.9
●参考カラーコード（HEX）： #ffcccc

ハートフェルトとは、「心からの」「誠実な」という意味。
ふわっとした明るいピンク色で、見ているだけで心が温かくなるような色合いです。

2026年の色に選ばれたワケ

なぜ2026年にこの色が選ばれたのか。
そこには私たちの心理や社会の変化に対する予測が含まれているんです。

●静から動へ
これまでは不安から「安心・安全」を求める心理が強く、癒し系の色が好まれてきました。
しかしJAFCAは、2025年の大阪・関西万博などをきっかけに停滞していたムードが変わり、
2026年は人々の気持ちが「静」から「動」へ移行する１年になると予測しているんです。

●リアルな体験の価値
スマホ越しの疑似体験が当たり前になった今だからこそ、
実際に足を運び、触れ、感じること。
人と会って感情を動かす「実体験」の価値が見直されています。

●優しさと活力のバランス
新しい一歩を踏み出すときに必要なのは、
前へ進むエネルギーと、心を支えてくれる安心感。

ピンクは活力や意欲といった「動」の要素と、
幸せや寛容さといった「柔」の要素を、
絶妙なバランスで併せ持つ色。

変化を受け入れる心を優しく後押しし、明るく幸せな気持ちで心を満たしてくれる。
それが「ハートフェルトピンク」なのです。