10月28日は群馬県民の日
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温泉大国として知られる群馬県。
草津や伊香保をはじめとする名湯が数多くあり、四季折々の自然とともに楽しめる観光地が県内各地に広がっています。
また、古くから受け継がれる伝統工芸や祭り、心温まる郷土の味など、地域ごとに個性豊かな魅力が息づいているんです。
そんな群馬県では、毎年10月28日を「群馬県民の日」と定めているのだとか。
今日は、郷土の歴史や文化に親しみ、群馬への理解と愛着を深める特別な一日。
公立学校が休みになり、県内の美術館や観光施設では無料・割引で入館できるなど、
例年、県全体が「ぐんまを楽しむ日」として盛り上がっているみたい。
今回は、群馬県民の日の由来や魅力あふれる群馬県についてご紹介します。
群馬県の日 とは
群馬県民の日が生まれたのは、昭和58年(1983年)に開催された
「第38回国民体育大会(あかぎ国体)」および「第19回全国身体障害者スポーツ大会(愛のあかぎ大会)」がきっかけ。
この大会を通して県民の意識が高まり、「群馬の郷土を誇りに思う日をつくろう」という声が上がったのだとか。
翌年、県内各界の代表者による懇談会が設けられ、検討の末に制定されたのが
「群馬県民の日を定める条例」。
郷土の歴史を知り、郷土についての理解と関心を深め、自治の意識を高めるとともに、
より豊かな郷土を築きあげることを期する日として昭和60年3月に制定され、同年4月に施行されました。
令和7年(2025年)には第41回を迎えるのだとか。
では、なぜ10月28日なの?
それは、明治4年(1871年・旧暦10月28日)に初めて『群馬県』という名称が使われた日に由来しているんだそう。
旧暦を太陽暦に直すと12月10日になりますが、年の暮れで行事がしづらい時期であること、山間部では雪が降り始めることなどを考慮し、
記念事業を行いやすい10月28日が選ばれたのだそう。
歴史的な意味と地域の暮らし、どちらにも寄り添う日なのです。
豊かな自然と文化が息づく 温泉大国ぐんま
豊かな自然と多様な地域文化に恵まれた土地の群馬県
とくに有名なのは、全国でも指折りの温泉地が集まる”温泉大国ぐんま”。
中でも草津温泉は、日本三名泉のひとつに数えられ、自然湧出量は日本一。
古くから湯治場として知られ、「湯畑」に立ちのぼる湯けむりは、
群馬の象徴的な光景です。
また、草津の最西端に位置する西の河原公園では、毎分1,400リットルもの源泉が湧き出し、滝や池をつくりながら流れる様子が幻想的な美しさを見せます。
さらに、赤城山・榛名山・妙義山の「上毛三山」をはじめとする雄大な山々、歴史ある文化遺産、東京へのアクセスの良さなど、地域ごとに個性豊かな魅力が息づいています。
他にも榛名湖や吹割の滝、野反湖など、、群馬には、自然と人の営みがつくり出した景観があふれています。
訪れるたびに新しい発見があり、心を癒してくれる——それが群馬県の魅力ではないでしょうか。
忘れてはいけない名品”高崎だるま”
群馬県西部の高崎市は、全国有数のだるまの産地。200年以上前から張り子のだるまづくりが続いており、伝統の技が今も息づいています。
大正4年(1915年)には製造業者が40軒を超え、やがて「碓東達磨製造協同組合」が発足。
現在は「群馬県達磨製造協同組合」として50余の店舗が加盟し、年間およそ90万個ものだるまを全国へ出荷しているのだそう。
その数は、日本の張り子だるまの大多数を占めるほど。
まさに高崎は「日本一のだるまのまち」。
「福だるま」「縁起だるま」とも呼ばれる高崎だるま。
その特徴は、丸い形に込められた「七転び八起き」の精神。
いくら倒しても起き上がる姿は、どんな困難にもくじけない強さを表しています。
さらに、顔には日本の吉祥が。
眉毛は鶴、鼻から口ひげは亀。
長寿や繁栄を象徴する縁起のかたちが、一つの表情の中に込められているんです。
高崎だるまは群馬県指定の「ふるさと伝統工芸品」にも登録されており、
1月の「高崎だるま市」や夏の「だるまつり」など、地域の祭りとしても親しまれています。
10月28日の群馬県民の日。
郷土の歴史に思いを馳せながら、温泉や自然に癒され、
そして「七転び八起き」の高崎だるまに、ぐんまの強さと温かさを感じてみてはいかがでしょうか。
参考:群馬県庁HP
