年に数回だけの特別な機会「日米親善ベース歴史ツアー」

通常は非公開の米海軍横須賀基地に入場できる見学イベント、
それが日米親善ベース歴史ツアー（通称：ベースツアー）。

ツアーでは、基地内に残る「横須賀製鉄所」や旧日本海軍ゆかりの史跡を巡りながら、
アメリカの文化や暮らしを“ちょっとのぞき見”できる貴重な体験ができるんだとか。

主催は横須賀市観光協会。例年大好評で抽選制での実施となっています。
（※2025年度の応募受付は終了しました）

2025年度の実施概要

※本記事の情報は2025年度実施分に基づきます。 来年度以降の実施は、横須賀市観光協会の最新案内をご確認ください。 代表者がオンライン申込みとクレジットカード決済に対応していること　ほか

見どころ

スカジャン発祥の地「どぶ板通り商店街」を歩く

ベースツアーの集合場所・JR横須賀駅からほど近い場所にあるのが、
スカジャン文化を育んだどぶ板通り商店街。

戦後、米兵向けの洋服店やバーが立ち並んだこの通りは、
英語の看板やアメリカン雑貨が並び、まるで海外のマーケットを歩いているよう。

今も異国情緒が色濃く残り、夜になるとネオンが輝き出す様子は、
“日本とアメリカが自然に混ざり合う街”――横須賀らしさそのものです。

横須賀に来たら、ぜひ立ち寄ってほしいのがスカジャン専門店「MIKASA」。

創業70年以上の老舗であり、スカジャン発祥の地とともに歩んできたお店です。

店主の一本和良（ひともと かずよし）さんは、
“お客様の思いを形にする職人”として、スカジャンづくりに情熱を注いでいます。
愛犬や思い出のヴィンテージカーなどをモチーフにしたフルオーダースカジャンも人気で、
一点一点、刺繍の糸に想いを込めて仕上げているのだとか。

また、どぶ板通りのあちこちで見られるスカジャン柄のマンホールやフラッグは、
スカジャン文化を“街の景色”として残していく姿勢が印象的です。

横須賀“三大ご当地グルメ”と港の景色を味わう

横須賀に来たら外せない名物といえば、
横須賀海軍カレー／ヨコスカネイビーバーガー／ヨコスカチェリーチーズケーキの三つ。
どれも“横須賀の味”として長く愛され続けているご当地グルメです。

前述でご紹介した一本さんご夫婦は、スカジャンのお店と並行して
「MIKASA CAFE」も営んでいらっしゃいます。

ここでは、三大グルメのうち横須賀海軍カレーとヨコスカチェリーチーズケーキの
２つのグルメを味わうことができるんです。

横須賀を愛す一本さんおすすめのスポット

ベースツアーやどぶ板通りを巡ったあとは、
少し足をのばして、横須賀の“海の景色”を楽しんでみてはいかがでしょうか。

まず立ち寄りたいのがヴェルニー公園。
旧横須賀製鉄所跡地を望むこの公園は、フランス式庭園を思わせる整然とした花壇と噴水があり、
春と秋には約1,300株のバラが咲き誇る「ローズフェスタ」が開催されます。
穏やかな潮風とともに、海上自衛隊や米軍の艦船を間近に眺めることができ、
港町・横須賀らしい景観をゆったりと味わえる場所です。

そしてもうひとつのおすすめが、横須賀軍港めぐり。
遊覧船で横須賀港をクルーズしながら、護衛艦や潜水艦を目の前に見ることができる人気ツアーです。
案内人の軽快なトークを聞きながら海風に吹かれる時間は、まさに非日常。
ベースツアーで見た歴史の舞台を、今度は“海の上から”眺める体験は格別です。

どちらも、横須賀の街をより深く感じられるスポット。
歴史と海と文化が交わる風景を、五感で楽しんでみてください。