意外と知らない?初詣の歴史と正しい参拝マナーで運気を底上げ
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街はすっかりクリスマスのイルミネーションで彩られ、いよいよ2025年もラストスパート。
年末の準備に追われている今だからこそ、
少し先の「新年のはじまり」に思いを巡らせてみませんか?
年が明ければ、すぐにやってくるのが「初詣」。
とりあえず三が日に、近くの神社へ行けばいいかな……
そんなふうに考えている方も多いかもしれません。
参拝の時期やちょっとした作法を知っておくだけで、
新年のスタートダッシュが少し整ったものになるはず。
今回は、来るべき22026年を最高の1年にするために、
改めて知っておきたい初詣の常識とマナーについてご紹介します。
今のうちに予習して、新年を迎えましょう★
初詣ブームの仕掛け人は鉄道会社?
初詣といえば、日本古来から続く厳かな伝統行事。
そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
現代のように、"近所ではなくわざわざ有名な社寺へ出かける"
というスタイルが定着したのは、明治時代以降のこと。
鉄道網が発達し始めた当時、
鉄道会社が「電車に乗って初詣に行こう!」というキャンペーンを行ったことが、
大きなきっかけになったと言われています。
それ以前は、大晦日の夜から元旦の朝にかけて
地元の氏神様の神社にこもって祈願する「年籠り」や、
その年の縁起のいい方角(恵方)にある社寺にお参りする「恵方参り」が主流だったのだとか。
時代とともに形は変わっても、
新しい年に願いを託す気持ちは、今も昔も変わっていません。
「三が日」は大混雑…いつまでに行けばいいの?
お正月はゆっくりしたいし、人込みは避けたい...という方も多いはず。
初詣の時期は、一般的に「松の内」の期間中であれば良いとされています。
・関東地方など:1月7日頃まで
・関西地方など:1月15日頃まで
とされることが多いみたい。
中には、節分や立春までならOKという考え方も。
近年は混雑を避ける「分散参拝」もすっかり定着し、
無理に三が日にこだわらず、松の内や1月中旬以降に、
静かな気持ちでお参りするのも素敵な選択です。
神社とお寺で違う参拝マナー
いざお賽銭箱の前に立って、「あれ、どうだったかな?」と迷わないために。
神社とお寺、それぞれの基本作法をおさらいしておきましょう。
●神社のマナー:二礼二拍手一礼
1.鳥居:帽子やマフラーを取り、一礼してくぐります。
※参道の中央は神様の通り道。端を歩くのが基本です。
2.手水:左手→右手→口→左手→柄杓の柄の順で清めます。
※柄杓に直接口をつけないよう注意しましょう。
3.拝礼:
・深いお辞儀を2回
・2回拍手
・感謝と願いを込めてお祈り
・最後に深いお辞儀を1回
●お寺のマナー:静かに合掌
お寺では拍手を打たないのが基本です。
1.山門:一礼してくぐります。
※敷居は踏まないように。
2.礼拝:
・一礼してお賽銭を入れる
・静かに手を合わせる(合掌)
・お祈りが終わったら一礼
お賽銭の縁起の良い金額
・5円:「ご縁」がありますように
・11円:「いい縁」がありますように
・25円:「二重にご縁」がありますように
・45円:「始終ご縁」がありますように
逆に、10円玉(遠縁=縁が遠のく)や500円玉(これ以上硬貨=効果が無い)は避ける、
という説もありますが、何より大切なのは感謝の気持ち。
無理のない金額で、心を込めて手を合わせましょう。
帰り道は寄り道しない方がいい?
古くからの言い伝えでは、神社やお寺でいただいた「福」や「運気」を落とさないために
帰り道は寄り道をせずまっすぐ家に帰るのが良いとされています。
とはいえ、せっかくのお正月休み。
あまり神経質になりすぎず、
"いただいた福を家まで持って帰る"と意識しながら、
家族や友人とのお食事などを楽しむのが、現代らしい過ごし方かもしれません。
着衣始(きそはじめ)で気分も一新
江戸時代にはお正月に新しい着物や下着を身に着ける「着衣始」という習慣があったのだとか。
2026年の初詣に向けて、今のうちに何かひとつ、新しいアイテムを用意してみませんんか?
新しいものを身にまとうことで、
気持ちも自然と切り替わり、良い運気を迎え入れられるかもしれません。

