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2025.08.20

【万博】金箔でできたミャクミャクアート?石川県の金沢箔でつくったアートパネルをご紹介!

EXPO2025 金沢箔アートパネル

撮影:47CLUB

こんにちは!47 TREASURE編集部です。

本日は石川県で120年以上の歴史を紡いできた
金沢箔の「アートパネル」をご紹介!

現在、日本、そして世界各国から多くの人々が集う
2025年大阪・関西万博が開催され、
今、日本のものづくりの魅力が世界へと伝えられています。

この国際的な舞台で、
2025大阪・関西万博公式ライセンス商品として
様々な工芸品が誕生しており、
『金沢箔 アートパネル』もその中の1つ。

その製造に込められた匠の技と、
伝統を守りながら未来を切り拓く挑戦に迫ります!

1. 「金沢箔」とは?

金沢箔とは、金沢でつくられた「金箔」のこと。

金箔と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?

「金箔」は古くから漆器や陶磁器、建築物など、
日本の美意識を豊かに彩ってきました。

国内生産量100%を誇る石川県

金箔のほとんどは、「石川県金沢市」で生み出されています。

その生産量は、なんと国内全体の約100%!

まさに、金箔の聖地ですね。

金沢でつくられた金箔は「金沢箔」と呼ばれます。
中でも「縁付金箔※」と呼ばれる金箔は、
国宝や重要文化財の修復にも用いられ、
重要な役割を担っているんです。

この「縁付金箔」の卓越した技術は、
なんとユネスコ無形文化遺産に登録されているほど!

※縁付金箔:2014年に国選定保存技術に指定されている「縁付」は、
400年以上続く日本伝統の技で、
皮板にのせた金箔を一枚ずつ竹枠で切り箔合紙にのせていきます。
凹凸がありふっくらと柔らかく、
より薄く美しい金箔になります。
この技術は2020年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

2. 金沢箔の輝きの裏側(分業体制)

金沢箔は、他に類を見ない柔らかな輝きが特徴です。

撮影:47CLUB

そんな金沢箔の輝きの裏側には、
複数の職人が連携する綿密な分業体制があります。
それぞれの専門性を活かして、
長く受け継がれてきた匠の技が、
金箔には結集されています。

金沢箔を支える職人たちの分業

金箔の元となる「地金※」を、
「澄屋(ずみや)」と呼ばれる職人が薄く延ばし、
「上澄み」と呼ばれる状態に仕上げます。
澄屋は純金に銀と銅を混ぜ、金箔の約10倍の厚さにまで延ばしていきます。

※地金(じがね):金箔を作るための
原料となる金の塊のこと
※澄屋(ずみや):地金を薄く延ばし、
「澄(ずみ)」を作る職人のこと
※澄(ずみ):金箔に仕上げる前工程で、
金箔の約10倍の厚さにまで延ばされた金のこと。

製造の様子❶

撮影:47CLUB

そして、この「澄」を受け継ぐのが「箔屋(はくや)※」です。

彼らは気の遠くなるような作業の連続で、
「合金」 が持つ美しい輝きを失わせることなく、
上澄みを1万分の1mmという極限の薄さまで
延ばしていきます。

※箔屋(はくや):澄屋から渡された「上澄み」を、
箔打紙(はくうちがみ)という特殊な和紙に挟み、
何度も打ち延ばすことで、極めて薄い金箔を作る職人
※合金:金箔は、通常、純金(24金)だけでなく、
銀や銅などの他の金属を少量添加した合金で作られています。
合金にすることで適度な硬さや変形しやすさを与え、
色味の調整が行いやすくなります。

製造の様子❷

撮影:47CLUB

「1万分の1mm」と言われても
ピンとこないかもしれないので、
身近にあるもので例えると

1万分1mmは○○○○の薄さに相当!

に相当します。
(想像してみてください^^)
製造の様子❸

撮影:47CLUB

この驚異的な薄さでありながらも、
金本来の輝きを損なわず、
均一に延ばされる繊細な技術が、
「金沢箔」ならではのしなやかで柔らかな風合いを
生み出しています。

金箔は貼り付けるのも難しい…

金箔は貼り付けるのがとっても難しいんです。

究極の薄さを誇る金箔は、
「金箔貼り職人」が一枚一枚、
魂を込めて製品に貼り付けています。

金箔はあまりにデリケートで、
少しの風で『ふにゃ』っと形を変えてしまいます。
そのため職人は、静電気を帯びない竹製の箸を使用し、
その指先から伝わる微細な感覚を頼りに、
金箔を配置していきます。

製造の様子❹

提供:カタニ産業株式会社

ちなみに、金箔の「箔」という漢字に
竹冠がついているのも、
金箔を取り扱う際に、
竹製の道具を使用することからという説もあるとのこと。
金箔と職人の作業道具が密接な関係にあることが伺えます。

3. 金箔はゴールド1色だけではない

金箔は「ゴールド一色」と思われがちですが、
実際には様々な色味があります。

金沢箔には基本の一号色~四号色、
24金色の他にも様々な金色に加え、
プラチナ箔や銀箔や着色箔など多彩なバリエーションが存在するんです!

金箔の種類

撮影:47CLUB

一般的に最も広く流通しているのは「四号色」で、
私たちの身の回りでも多く目にすることができます。

今回紹介する「EXPO2025 金沢箔アートパネル」は、
金箔の中でも、純金97.666%と
純度の高い「一号色」が使用されています。

金の純度

つまり、金の純度が高いってこと!

4.「金沢箔アートパネル」老舗が挑む、伝統と革新

大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」。

金沢箔アートパネルは、
伝統を継承する金沢箔職人の匠の技に加え、
現代の工業加工技術の進化を融合しており、
万博のテーマを体現しているといえるでしょう。

アートパネル

撮影:47CLUB

凹凸のみで大阪・関西万博のデザインを再現

今回この極限の薄さの箔を、印刷ではなく、
緻密な凹凸の陰影のみで再現しました。

大阪・関西万博のシックな「公式ロゴマーク」と
可愛らしい「ミャクミャク」を表現しています。

光の当たり方によって表情を変え、
見るたびに揺ぎない輝きを放つ、
唯一無二のパネルです。
凹凸が織りなす精密なデザインと深みのある輝きは、
ぜひ実物で体験していただきたい逸品!

日本の繊細な美意識と、
職人の技が織りなす金沢箔の輝き。
2025年大阪・関西万博の記憶を刻む記念品としてだけでなく、
金沢箔の唯一無二の輝きを持つインテリアとして、
末永くご愛用いただければと思います。

EXPO2025 ミャクミャク 金沢箔アートパネル 1号色 ¥15,400(税込)

ミャクミャクアートパネル

撮影:47CLUB

1万分の1ミリ程度の厚さの箔に、
大阪・関西万博の「ミャクミャク」を
特殊技法で表現しました。
2025年大阪・関西万博限定の特別商品です。

工芸品目(工芸材料):金沢箔
生産地:石川県金沢市
サイズ:約縦12.3×横12.3×幅2(cm)
製造者:47CLUB

商品ページを見る

EXPO2025 公式ロゴ 金沢箔アートパネル 1号色 ¥15,400(税込)

公式ロゴ

撮影:47CLUB

1万分の1ミリ程度の厚さの箔に、
大阪・関西万博の「公式ロゴマーク」を
特殊技法で表現しました。
2025年大阪・関西万博限定の特別商品です。

工芸品目(工芸材料):金沢箔
生産地:石川県金沢市
サイズ:約縦12.3×横12.3×幅2(cm)
製造者:47CLUB

商品ページを見る

■販売場所

🛒オンライン
工藝を旅するサイト|47 TREASURE


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47 TREASURE(運営:47CLUB)は、2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィスとのサブライセンシー契約において、日本国内の伝統工芸品および伝統工芸品に準ずる特産品を公式ライセンス商品化する取り組みを行っております。「2025大阪・関西万博公式ライセンス商品」はライセンス契約に基づいて製造されており、売り上げの一部は、本万博のために活用されます。

©Expo2025

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