こんなに違う?世界の年末年始の過ごし方
タグ:#発見

日本の大晦日といえば、除夜の鐘に耳を傾け、年越しそばをいただきながら
歳神様を迎えるのが習わし。
では、世界ではどんなふうに新年を迎えているのでしょう。
実は国や地域によって、その過ごし方は驚くほど多彩。
今回は、世界各地に伝わるユニークな年末年始の風習をご紹介します。
割れたお皿が友情の証|デンマーク
陶磁器を大切に扱い、割れれば金継ぎで直して愛でる日本文化。
そんな私たちからすると、思わず「もったいない!」と声が出てしまいそうなのが、北欧・デンマークの風習。
デンマークでは大晦日、友人や親族の家の玄関先に
使い古したお皿を投げて割るという伝統があるんです。
嫌がらせどころか、玄関前に割れたお皿が多く積み上がっているほど
「多くの友人に恵まれている証」なのだとか。
さらに年が変わる瞬間には、椅子やソファの上からジャンプして
新年へ“飛び込む”ことで悪霊を追い払うという、
なんともエネルギッシュな習慣も親しまれているのだそう。
12秒間の真剣勝負|スペイン
情熱の国・スペインでは、
マドリードのプエルタ・デル・ソル広場にある時計台の鐘が
新年の午前0時を告げる瞬間、特別なチャレンジが始まります。
鐘の音に合わせて12粒のブドウを食べ切ること。
12は1年12カ月を表し、すべて食べ終えられれば
願いが叶うと言われているのだそう。
これが意外と難しいらしく、現地のスーパーには
この瞬間のために、種なしの小粒ブドウや、皮を剥いた缶詰が並ぶほどなのだとか。
富を呼ぶ丸いカタチと水玉模様|フィリピン
日本のおせち料理に一品ずつ意味が込められているように、
世界各地の新年にも縁起担ぎの願いが込められているんです。
フィリピンで大切にされているのは「丸いもの」。
丸い形はコイン=富の象徴とされ、大晦日の夜には
リンゴやブドウなど、12〜13種類の丸い果物を飾って新年の繁栄を願うのだそうです。
また、コインを連想させる水玉模様(ポルカドット)の服を身にまとう習慣も。
赤や丸い柄の衣装が、幸運や金運を呼び込むと信じられています。
幸せを願う豆の煮込み|アメリカ南部
アメリカ南部にも、食に願いを託す新年の風習があります。
その代表が「ホッピン・ジョン」と呼ばれる
黒目豆(ブラック・アイド・ピー)を使った煮込み料理。
豆のカタチがコインに似ていることから、
金運や繁栄をもたらす縁起物として親しまれてきました。
地域や家庭によっては、皿の下にコインを忍ばせて
より強く願いを込めることもあるのだそう。
空っぽのスーツケースで街を走る|コロンビア
南米コロンビアでは、年越しの瞬間に
空っぽのスーツケースを持って家の周りを歩いたり走ったりする風習があります。
これは、新しい年にたくさんの旅と幸運を呼び込むため。
「来年こそは、どこかへ行きたい」
そんな想いを抱いている方には、少し真似してみたくなる習慣かもしれません。
お皿を投げたり、ブドウを頬張ったり、スーツケースを手に走ったり。
方法は違っても、世界中の人々が願っているのは
新しい年の幸せと、健やかな日々。
今年の年越しは、日本の伝統を大切にしながら、
世界の習わしにも少しだけ思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
【配送についての大切なお知らせ】
年末年始休業期間:2025年12月27日(土)〜 2026年1月4日(日)
次回の発送は1月6日(火)より順次対応いたします。