山中温泉の情景を食卓に運ぶ、山中漆器の新たな挑戦 | iroikoi

突然ですが、器って、料理を盛るための道具…それだけじゃないですよね?
テーブルに置いた瞬間に季節を運んできてくれたり、話のきっかけになったり。
ときにはインテリアのように、ただ眺めているだけで、心が満たされることもあります。
今回ご紹介する「iroikoi(いろいこい)」は、そんな“器が持つちから”を
ぎゅっと詰め込んだ山中漆器の新ブランド。
名前の由来は「色彩」と「憩い」。
450年以上の歴史を誇る山中漆器。
その吹付塗装の技で、石川県加賀市の名所・山中温泉の美しい風景をひとつひとつ丁寧に器に映し出しています。
だから同じデザインでも、色のにじみ方や表情は少しずつ違うんです。
まるで自然の風景が一枚一枚違う顔を見せてくれるみたいに。
今回は、iroikoiの中から素敵な3つのシリーズをご紹介します。
晩夏 —空と海がとろける、夕暮れの器

夏の終わり、加佐の岬から見える、あの美しい夕日。
オレンジや青が柔らかく溶け合って、空と海がじんわりと染まっていく…。
そんな情景を、そのまま器に閉じ込めました。
食卓に並べると、料理がなくても夕暮れの情景が広がるよう。

昼は爽やかに、夜はしっとりと。まるで景色が移ろうように、雰囲気が変わります。
鶴仙渓—新緑に映える、鮮やかな赤
山中温泉を流れる大聖寺川の景勝地・鶴仙渓。
新緑に囲まれた渓谷の川床に立つ、あの赤い傘のコントラストを器で表現しました。

赤からオレンジへと広がるグラデーションは、光を浴びたような奥行きを感じさせます。料理を盛ると、その色合いがさらに引き立って、
食卓にもう一つの風景が生まれるような感覚に。
内と外で表情が変わるデザインは、渓谷をのぞき込むような奥深さを感じさせてくれます。

雪景色 ― 静寂をまとう白と青

冬の山中温泉に広がる、凛とした雪景色。
雪に包まれた川辺や、澄んだ空気にきらめく光を、白と淡い青で描きました。

テーブルに置くと、空気まで澄み渡るような静けさに。
料理を盛ると、まるで雪の上に彩りが映えるように見え、ひとつの小さな物語が食卓に宿ります。
「iroikoi」が彩る、あなたの暮らし
”料理がなくても、食卓がアートになる”
それが「iroikoi(いろいこい)」の魅力です。
ただの器ではなく、そこに置くだけで景色が広がる。
山中温泉の風景をそのまま器に閉じ込めた、「iroikoi(いろいこい)」はただの器じゃなく、テーブルに置くだけで景色が広がる、まさに“食卓の小さな風景”です。
普段のごはんをちょっと特別にしたり、インテリアとして飾って眺めたり。晩夏の夕日、鶴仙渓の鮮やかさ、雪景色の静けさ。
あなたなら、どの風景をご自宅に迎えますか?