【万博】夏の推しアイテムその❶ 涼しさもかわいさも叶える京うちわ|2025大阪・関西万博公式ライセンス商品

撮影:47CLUB
夏の訪れとともに、手に取りたくなる団扇。
なかでも京都の伝統を受け継ぐ「京うちわ」は、涼をとる実用品でありながら、
飾って楽しめる美しさをもつ“涼の工芸品”です。
その魅力は、自然素材がもたらす柔らかな風と、ひとつひとつ手作業で仕上げられる緻密な職人技にあります。竹を割いて骨をつくり、和紙を貼り合わせ、持ち手を差し込む――。
江戸時代から続くその工程には、静かなこだわりと技の積み重ねが息づいています。
そんな京うちわに、2025年大阪・関西万博の「公式ロゴマーク」をあしらった2025大阪・関西万博公式ライセンス商品が登場。
今回は、今だからこそ手にしたいこの逸品をご紹介します。
「仰ぐ道具」から「飾る工芸」へ

提供:塩見団扇
「京うちわ」とは、京都で古くから作られてきた伝統的なうちわで、江戸時代、
宮中の女性が使っていた”御所うちわ”に端を発し、やがて町衆の間でも広まりました。
特徴的なのは「挿絵(さしえ)」と呼ばれる独自の構造です。
一般的なうちわが骨と柄(持ち手)が一体なのに対し、京うちわでは骨組みと柄が別々に作られ、最後に差し込んで完成させます。
この構造は、風を柔らかく逃しながら、軽やかな操作感と高い耐久性を実現させているのです。
さらには、構造上、柄を替えたり、装飾性を高めたりすることも可能で、実用品から観賞品へと昇華する設計思想がここに現れています。
一本の竹から生まれる美しい扇面
その美しいかたちの裏側には、いくつもの手間と工程が込められています。
1.骨作り(竹割り)
4~5年物の真竹を原料に、丸い竹を節を避けて輪切りにし、
縦に短冊状に切り分けます。そして弧になった部分の皮と身を四角く取り切り揃えます。
端に切れ込みを入れ、手で揉んでうちわ骨を細く割き、厚さを揃えれば骨の完成です。
完成した竹骨の片側に糊を付け、1本ずつちぎっては放射状に丁寧に紙の上へ配置していきます。
この工程が、うちわの美しい扇面の骨格を形づくりになるのです。


撮影:47CLUB
2.上絵
うちわの上絵は越前・越中や美濃、土佐の和紙を使い、日本画の上絵を載せたり、
木版や印刷、染めなどで色を載せたり、あるいは友禅の型紙や伊勢型紙の技法で
透かしで草花や風景を表現。
3.仕立て
次に行うのは「合わせ」と呼ばれる工程。骨の上に糊を塗り、和紙に描かれた上絵を丁寧に貼り重ねていきます。そして骨と和紙をしっかりとつけ、出来上がったうちわがしなり良くなるよう竹のへらで骨を際立たせます(念付け)。柄の刺さる部分に蒲鉾型の布や紙を張り(元板付け)、うちわの形に抜いてから、周囲に薄くて細い紙を貼ってゆきます(ヘリ取り)。最後に木や竹の柄を挿して完成します。

撮影:47CLUB
飾っても、使っても絵になるうちわ
今回ご紹介する2種類の京うちわは、赤と青の落ち着いた彩り仕上げ。
涼を感じさせる色味は、空間に軽やかな彩りを添えてくれます。
専用の台座付きで、和室にも洋室にも自然に溶け込むデザイン。
日常づかいはもちろん、インテリアとしても楽しんでいただけます。
EXPO2025 京うちわ 青 ¥19,800(税込)
【商品詳細】
工芸品目(工芸材料):京うちわ
生産地:京都府京都市
サイズ:約縦32×横20×幅1(cm)
製造者:塩見団扇株式会社
EXPO2025 京うちわ 赤 ¥19,800(税込)
【商品詳細】
工芸品目(工芸材料):京うちわ
生産地:京都府京都市
サイズ:約縦32×横20×幅1(cm)
製造者:塩見団扇株式会社
■販売場所
🛒オンライン
工藝を旅するサイト|47 TREASURE

47 TREASURE(運営:47CLUB)は、2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィスとのサブライセンシー契約において、日本国内の伝統工芸品および伝統工芸品に準ずる特産品を公式ライセンス商品化する取り組みを行っております。「2025大阪・関西万博公式ライセンス商品」はライセンス契約に基づいて製造されており、売り上げの一部は、本万博のために活用されます。
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